● 見積書の出し方しだいで、契約できるかどうか?も変わってきます。
こんにちは、渋谷です。
住宅営業マンのみなさんは、お客様に、いつ見積書を提出していますか?
最終クロージングのときですか?それとも、資金計画書として、商談毎に提出していますか?
実は、資金計画書をお客様に提案する方法は、2通りあります。
・一回の提案で、メーカーを決めてもらう場合
・商談しながら、予算も一緒に考えていく場合
まず、1回の提案で、メーカー決定をしてもらうというのは、どういうことでしょうか?
それは、お客様に対して、
住宅営業マン
「実は、何度も何度も、プランを修正していくと、どこのメーカーも同じ内容のプランになってしまいます」
お客様
「ん?どういうことですか?」
住宅営業マン
「各社、○○さんのご要望を聞きますよね?」
お客様
「はい、そうですね」
住宅営業マン
「それを何回も繰り返して、プランを修正していると、当然ですが、○○さんという同じお客様からの要望なので、ほとんどのメーカーが、同じプランになってしまいます」
お客様
「なるほど、でもそれは当然ですよね」
住宅営業マン
「それが、どこのメーカーさんも同じ内容の提案だと、○○さんは、何を基準にされて、メーカーを決定されますか?」
お客様
「まー、すべて同じなら、金額でしょうね」
住宅営業マン
「そうですよね^^;ということは、どんなに住宅性能に力を入れているメーカーさんでも、お家の中身が分からないので、結局、金額勝負になってしまいます」
住宅営業マン
「ということは、○○さんは、最初から、安い金額のメーカーさんにお願いすれば何も苦労はしなかったと思うんですよね」
お客様
「んー、そう言われてみれば・・・」
住宅営業マン
「結局のところ、何度も何度も、打ち合わせを重ねていくと、そのメーカーの良さ、つまり設計や提案力が本当にあるのか?これが分からなくなってしまいます」
お客様
「・・・であれば、どうすれば良いのですか?」
住宅営業マン
「カンタンに言いますと、1度だけ、各社さんに、○○さんの、ご要望を伝え、1度だけ、1回だけ提案してもらうようにすると、全てが平等なので、最初の1回の提案で、その会社の提案力が分かります」
お客様
「なるほどー」
住宅営業マン
「そうすれば、金額が合わないメーカーさんもいらっしゃるでしょうし、各メーカーさんが、○○さんの家づくりを、どのような形で提案してくるのか?ここで見極めて欲しいんです」
お客様
「1回で、会社の提案する力が分かるということですね」
住宅営業マン
「はい、おっしゃるとおりです。○○さんは、金額だけ安い会社で家を建てようと考えていますか?それとも、総合的な、提案する力がある会社で建てたいとお考えですか?」
お客様
「そりゃー、提案がしっかりしているメーカーにお願いしたいですよ」
住宅営業マン
「ですよね。それならば、提案は、各社1回きりでお願いして、その提案内容を見て、ご検討された方が良いと思いますよ。内容は、あとからいくらでも変更はできますので、まずは、メーカーを絞ることが大切だと思います。そうしないと、まったく意味のない打ち合わせをしてしまうことになりますから^^」
このように、1回のみの提案で、勝負に持っていく場合。
この場合は、見積書は、最後の1回きりですね。
これは、あなたの会社の提案力が、圧倒的に優れている場合は、非常に有効です。
ただ、1回限りしかチャンスがないので、お客様の想像を上回る必要があります。
次は、お客様と一緒に予算を考えていく場合です。
この場合は、商談中に、お客様と一緒に提案内容を考えながら、予算の調整も行っていく方法です。
コツは、お客様の要望をすべて聞きながら、その場でプランを、「あーでもない、こーでもない」と、お客様と一緒に考える。
そして、とりあえずは、お客様のやりたいことは、すべてプランの中に盛り込んでいく。
商談毎に、資金計画書を見せ、予算をオーバーしているならば、お客様と一緒にオプションなどを除外していきながら、予算を合わせていく方法です。
この場合は、もうすでに、まるで契約後の設計打ち合わせみたいな形で商談をすすめていくので、神経戦は必要ありません。
だから、最後は自然な形で、クロージングができるんですね。
住宅営業マン
「もう他に気になるところはございませんか?」
お客様
「そうですね、もう大丈夫です」
住宅営業マン
「では、ご満足いただいていると解釈させていただいてもよろしいでしょうか?」
お客様
「はい、大丈夫です^^」
・お客様と一緒に、提案書を考えていく。
・予算についても、その都度、提出する。
・お客様が満足した時点で、自然に契約する。
大まかに言うと、このようなイメージです。
お客様は、自分達で考え、自分達で予算も合わせているので、当然納得してくれる可能性が高いです。
見積もりを、コチラ側から一方的に提案するのではなく、お客様と一緒に考えていくということが大切ですね^^